歯周病で抜歯になったために、骨欠損が大きくなくなっています。このままでは、短いインプラントでさえも使用できませんので、チタンフレームで強化されたゴアテックス膜を使ったGBRによる骨の造成を、まず行います。その後、インプラントを再生した骨の中に入れていくのですが、歯の近くは骨再生が不十分なことがありますので、その時は再度、骨造成手術をさせていただくこともあります。
【左】歯周病が原因で、奥歯を3本抜歯しています。顎堤の幅は、かなり狭くなっています。
【右】横から見ると、高さもかなり失っていることが分かります。
【左】歯肉を剥離して顎骨の状態を確認すると、奥の方は鋭く尖って、幅は全くありません。残っている歯の近くの骨の状態は、抜歯した部分の穴が残って骨欠損になっています。
【右】横から見ても、顎骨の高さが不足しています。
【左】そこで、インプラント治療に先立ち、まず骨を増やすことが必要ですので、GBR(骨誘導再生術)を行います。骨充填材をチタンフレームで強化されたゴアテックス膜で覆います。手術の難易度は増しますが、骨の幅だけでなく、高さを増やすためには、この手法が効果的です。ですが、術後の感染を防ぐために、ゴアテックス膜を隣接する歯から離さなければなりませんので、その部分には骨再生量が不足する場合があります。
【右】しっかりと縫合します。
【左】10ヶ月後ですが、顎堤の幅は術前に比べて顕著に増加しています。
【右】顎堤の高さも増えて、隣の歯の歯肉とほぼ同等になりました。
【左】歯肉を剥離すると、ゴアテックス膜は、設置時と同じ形状を保っています。
【右】その下には、新生骨が出来ています。インプラント治療には十分な骨幅です。
ここに3本のインプラントを植立したいのですが、歯のすぐ近くの骨幅が少し足りないので、その部分は再びGBRを行います。その後方には2本のインプラントを埋入します。
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2本のインプラントのうち1本は見えています。今回のGBRは、前回に比べて再生すべき骨量が少ないので、コラーゲン膜を選択します。多くの骨量が必要なときは、ゴアテックス膜を選択し、そうでない場合はコラーゲン膜を選択します。コラーゲン膜は、隣接する歯にかなり近づけることが出来ます。 |
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さらに、5ヶ月後ですが、歯の近くの顎堤の幅も改善しています。1本のインプラントの追加埋入を予定しています。 |
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顎堤の高さも維持されています。 |
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歯肉への最小限の切開と剥離で顎骨を露出させます。足りなかった骨幅が十分に増加していますので、インプラント埋入が行えます。 |
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インプラントが入ったところです。これで、予定通り3本のインプラントが埋入されました。 |
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レントゲンでは、神経までの距離がほとんどないことが分かります。骨造成を行わなかったら、インプラント治療は不可能でした。GBR(骨誘導再生術)は、インプラント治療の適応を拡大させています。 |
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