ブリッジの1種に、奥歯がないときに、後方へ延長したタイプがあります。この治療法は、ブリッジとしては、経過が良くない時が多いです。
この方の場合、2本の歯を喪失したために、他院で延長ブリッジの治療を行っていましたが、その結果さらに2本の歯を虫歯で抜歯しなくてはならなくなりました。
骨の高さが不足していたことから、標準より少し短めのインプラントも使用したために、喪失歯4本に対して、4本のインプラントを使用しました。
また、骨の幅が不足している部分には、GBRによる骨再生の手術もインプラントの手術と同時に行っています。
2次オペ時に、インプラント周囲の歯肉が、引っ張ると動く弱い粘膜であったために、固くて丈夫な歯肉の移植手術を行っています。
最終的な上部構造は、ジルコニアを使用した連結されたオールセラミックにより作製しました。短めのインプラントの場合は、咬合力への抵抗力、強度を考慮し、1本ずつセパレートでは歯を作らず、連結したタイプで歯を作ります。
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初診時:右下の奥歯を4本喪失した状態です。レントゲンでは、延長ブリッジが虫歯になり、歯との隙間が確認できます。
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骨量が不足し、下顎の太い神経である下歯槽神経までの有効な骨の高さを正確に把握する必要があり、CTレントゲンでの精査をし、そのデータ上でインプラント治療の計画を立てました。1次オペ:骨幅が足りない部分に、骨再生のGBRを同時に行っています。2次オペ:インプラント周囲に、固くて動かない歯肉を獲得するために、遊離角化歯肉移植術(FGG)を行っています。仮歯を支えるためのアバットメントをセットしました。 |
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オールセラミッククラウンにより、審美的で、衛生的な最終補綴物がセットされました。
万が一のセラミックの破折などの時に簡単に外して修理出来るように、小さい突起物が内側についています(気になるときは削合できます)。
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