神経をとったあとの被せた歯が腫れてくることが時々あります。原因は、様々ですが、歯根に穴があいてしまったり、亀裂が入って割れてしまうこともあります。今回もそれが原因で抜歯させていただくことになりました。隣の歯が、内側に傾斜しているので、インプラント治療を応用して、その歯の部分的な矯正を行いました。また、歯根の一部に歯根膜と骨がなくなっている部分に関しては、歯周病の再生療法も応用しています。
初診時:左下の奥に銀歯があります。前歯の歯列不正に関しても治療を行いましたが、インプラント治療を行った左下に関して重点的に説明します。
銀歯の手前の歯が内側に大きく倒れ込んでいます。
横から見ると、内側に倒れている歯は全く見えません。
レントゲンから歯根の分岐している部分から骨が溶けているのが分かります。実際に銀歯を除去して確認すると、破折しているのが確認できましたので、保存不可能なために、抜歯を行いました。抜歯後、欠損部にはインプラント治療を行い、その後、内側に倒れている歯の矯正治療をインプラントを利用して行うことにしました。
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奥歯の治療の前に前歯をブリッジで治療しました。 |
抜歯時の状態です。大きな穴と内側に傾斜している歯の歯根に、歯根膜、セメント質、歯槽骨の3つから構成される歯周組織がなく、歯根が露出しています。
歯肉の治癒後、歯根の露出部分は7〜8ミリほどありますので、エムドゲインによる歯周組織の再生療法を行います。歯周組織がないと、矯正治療がうまく行かない可能性があります。
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歯肉は治癒が確認できます |
再生療法を行った歯根を触らない様に切開ラインを設定し、歯肉を剥離し、インプラント埋入を行いました。骨の高さがあまりなかったので、インプラントの表面積を稼ぐために太いインプラントを使用しました。
インプラントの外側の骨が不足していたので、GBRによる骨再生療法も同時に行っています。
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2次オペ時には、再生した骨を露出させないように骨膜を残して剥離し、細めのアバットメントをセットしました。
インプラント周囲の歯肉を強化するために、遊離歯肉移植術を行っています。
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インプラントの周りに角化歯肉が大幅に増えています。 |
仮歯をインプラントにセットし、矯正治療の固定点として、内側の歯を引っ張り、後ろの大きい歯をさらに奥へ移動させ始めました。もし、インプラントがこの位置になければもっと大規模な矯正装置が必要になります。
矯正治療中のレントゲンです。内側の歯は、ほぼインプラントの横へ、後ろの歯も仮歯から離れ後方へ移動しています。
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矯正治療終了後、最終的なアバットメントを装着しました。また、後方の大臼歯は金属の詰め物が入っています。 |
インプラントの上部構造にセラミッククラウンをセットしました。歯列不正も改善しています。
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レントゲンからは、エムドゲインによる再生療法の経過、インプラント治療の経過がともに良好であることが確認できます。 |
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